トスカーナの空に誓ったことを実践できているだろうか
こんなキチガイみたいなブログを書いている私だが、トスカーナの空に誓ったことを実践できているだろうかと感傷にひたることがある。
私はイタリアで結婚式を挙げている。
もう7年前になるのだが、私と妻は結婚式を挙げるべくイタリアのフィレンツェに向かっていた。
機内の中でYUIの LOVE&TRUTHやチャットモンチーの 橙が流れていたことを覚えている。
そして、フィレンツェから車で北へ約40分、トスカーナ地方にある古城セント・ピーター・チャペルで結婚式を挙げた。
二人だけの結婚式だ。
(日本に帰ってから披露宴パーティーをやらされたが)茶番のような披露宴もなく、妻も喜んでいたので私は二人だけで挙げる結婚式に満足していた。
神父はイタリア語だが、ジェスチャーや雰囲気でだいたい何を言っているかは分かる。
指輪交換や宗教が違うがとりあえず神への誓いや誓約書的なものを書き、言葉がわからなくても無事に式を終えることができた。
神父が言った「あなたは一生妻を愛し、一緒にがんばることを誓いますか」的なことに「はい」と答えたときに少し涙が出そうになったことを覚えている。
その日は快晴でトスカーナの空がすごく澄み渡っていたのを覚えている。
私は晴れた日があまり好きではないが、トスカーナの晴れはすがすがしく気持ちがよかった。
妻の涙や笑顔を見れたこのトスカーナの空に、私は妻と一緒に絶対に幸せになると誓った。
日本に帰ってきて空を見上げたが、日本の晴れはなんか不安を掻き立てるものであった。
そして7年が経ち、妻と娘と3人で暮らしているのだが、リーマンショック以降、私の年収も下がり、妻には迷惑をかけっぱなしだ。
お金も時間もカツカツで本当に幸せになれているのだろうかと感じることがある。
私は妻も娘も愛している。
だから、7年前にトスカーナの空に誓ったことを絶対に実践したい。
日々どうしたらよいかを考え足掻いている。
将来に光がなくても足掻いてやる。
あきらめたらそこで終わりだ。
そして、妻と娘ともう一度トスカーナの空を見るのが今の夢だ。