耳の中に妖精が住んでいる
俺の耳の中には小さな妖精が住んでいる。
俺が寝ているときに耳から出てきて、綿のようなものを髪の毛に結んで帰って行くのだ。
朝起きると、1週間に1度くらい髪の毛に綿のようなものが結んである。
綿のようなものは結構頑丈に結ばれていて、取ろうと思ってもとれない。
無理やり引っ張ると、髪の毛が抜けてしまうのだ。
そしてその抜けた髪を調べようと保管しておくと、不思議なことに2~3時間くらい後に自然消滅している。
俺は、妖精の姿を一度だけ見たことがある。
巷で噂になっている小さなおっさんそのままである。
大きさは1cmくらいで、普通に50歳くらいのおっさんの顔をしていて緑色の全身タイツのようなものを着ている。
夜、なんか耳がモゾモゾするなと思って目を覚ましたら俺の耳から出てきて布団の上を歩いていたのだ。
別に怖くも驚きもしなかった。
その妖精は自分の身長よりも大きな綿を取り出すと、俺の髪の毛に結んでまた、耳の中にモゾモゾと消えていった。
感覚的には、耳の入り口でモゾモゾしていて中に入った瞬間に妖精が消えたような感覚だった。
このとき、妖精は一生懸命結んでいたので声かけるの悪いかな~と思って声をかけなかった。
また、声をかけると今後、俺のもとから離れてしまうんじゃないかと思っているので、もし見かけても声はかけないようにするつもりだ。
今日の朝も俺の髪の毛に綿のようなものが結んであった。
綿の様なものが結んである日の共通点は快便であることだ。
スポーンと大きな一本グソが出る。
紙で拭く必要がないくらいにスポーンと出る。
綿のようなものが結んである事と関係あるかどうかは不明だが。
ちなみに先月、2週間隠しカメラを仕掛けてなんとか妖精の姿を撮ろうとしたが、一度も撮る事が出来なかった。
そして隠しカメラをやめた次の日に俺の髪の毛に綿のようなものが結んであった。
この妖精、なかなかやるぞ!
- 作者: 小さいおじさん研究家フクちゃん,渡邊治四
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2012/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (1件) を見る